EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

EPA看護師候補者

 以前のブログでも伝えたことがありますが、私は病院でEPA看護師候補者へ日本の看護師国家試験の合格を目指す支援をしています。インドネシアとフィリピン人と各1名ずつ来年の国家試験を受験します。これが最後のチャンスとなります。母国では看護師の資格がありますが、日本での資格を取得するために、経済連携協定に基づく外国人看護師を受け入れて3年が経過し、2名の合格者を輩出。海外の人にとって、日本語の学習はかなり難しいそうです。国家試験は必修問題、一般問題、状況設定問題があり、状況設定問題は文章が長く、それを読解するのが大変になります。

 私の勤務する病院に入職した頃は小学校低学年(2年生)位の漢字能力でした。今では専門用語もほとんどルビがなくても読めるようになっていますが、理解力には差があります。読めても意味がわからなければ、適当に選択肢を選ぶというわけにはいきません。日本人の看護師国家試験合格率は90%弱ありますが、EPA看護師候補者の合格率は20%に満たない状態です。ベトナムは50%の合格率ですが、フィリピンやインドネシアの合格率は低いです。いかに狭き門かがわかります。

 

第2回学研模擬試験の結果

 今日は模擬試験の結果が届きました。本人たちは1泊2日のJICWELS主催の研修に参加中で、まだ結果を知りません。

 封筒を開封し観てみると、インドネシア人1名が合格圏と記入されていました。すごーくうれしいです。今年の国家試験は8点不足で不合格。今まで受験した模擬試験も合格圏に入ったことがなく、あきらめないで継続学習し、苦手な分野は要点学習でノートに記入させ週1回提出。要点学習の効果が少しずつ現れ、作成した問題も正答が増えてきていました。今年はまだ2回目の模擬試験ですが、一喜一憂せず知識を少しでもつけられるよう刺激しながら問題作成、正解の根拠を言わせていきます。まだ、安心できないですが、1回でも合格圏をもらえると候補者はモチベーションがアップします。褒めるタイミングが大切です。

 

メール

 研修終了する時間をみて、夜LINEでインドネシアの方に連絡しました。すぐに返信があり、喜んでいました。総受験者中の順位とEPA候補者中の順位、偏差値、得点率の低い科目や高い科目などを伝えました。

 

来週中に面談して2月までの勉強の取り組み方、苦手分野の強化の仕方、得意分野の学習など、模擬試験の結果をさらに評価しながら、話し合いたいと思います。

私のように同じ候補者を担当している看護師さんたちが全国におります。こつこつ頑張っていい結果が出ることを祈りたいです。