認知症

認知症とは

  脳の後天的および慢性的な障害により、一端獲得した能力が、非可逆的に低下し、日常生活に支障をきたした状態で脳の障害から認知機能に障害が出て治らない状態。わかりやすく説明すると、何らかの原因で脳がダメージを受け、記憶力や判断力などの認知機能が低下し、その結果日常生活に支障が出る状態です。

 

日本の認知症患者

  高齢者人口が増加していて超高齢化社会が進行。認知症患者は増加傾向で、平成24年認知症患者数が462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人でしたが、2025年には約700万人、5人に1人になると見込まれているそうです。

  

私の母は今、80歳で時にガスの止め忘れや、電気の消し忘れなどあり、他人ごとではなくなってきています。

 

予防

・よく噛む

  かむことで脳の血流が増加。ファーストフードは噛む回数を減少させてしまいます。よく噛むと海馬の神経の新生が増え、唾液もよく分泌されるようになり食べ物を消化する働きや細菌が身体に入らないようにする働き、味を感じる働きなどが活性化するようになります。

プラークコントロール歯垢のコントロール

  歯間、奥歯のかみ合わせ、歯と歯ぐきの境目などをよくブラッシングし、歯間ブラシを使用する

扁桃核を刺激する

  側頭葉の内側の奥にあり、神経細胞の集まりで情動反応の処理と記憶に主要な役割があります。

  私の場合自宅で、高齢の母に夕食のおかずを2品週5回作らせていますが、驚く方もいらっしゃると思いますがこれは扁桃核を刺激するためなのです。

  おかずを作るときに人数分の材料を準備、どのような手順でつくるか頭をつかいます。野菜を炒めるお料理でも、

   1.必要な種類の野菜を冷蔵庫からとり準備します

   2.洗います

   3.野菜を切ります(切り方を考えます)

   4.フライパンをガスにかけます

   5.油をいれます。

   6.野菜を火のとおりにくいものから炒めます(順番を考えます)

   7.調味料を入れます

   8.炒め終わる判断をします

  野菜炒めだけでもこのような過程があり、これが扁桃核を刺激してくれるので、私は母にお願いをしています。かわいそうなところもありますが、体を動かすいい機会にもなります。いつまでも健康で自立していて欲しいからなのです。今、女性の平均寿命は87歳になりました。母がいつまで健康で過ごせるか、わかりませんが元気でいてほしいので動けるうちは頑張ってほしいと考えています。