EPA看護師候補者は現在2名に教えています。国の教育も違い日本との小児看護の学習内容も違うようです。日本の方が細かく学習しているようです。女性は比較的覚えやすい傾向にあり、男性は苦手を意識している方が多いです。合格した候補者2名と現在の男性候補者も苦手と話していますが、かなり知識も増えてきました。
小児看護
形態的・機能的発達
一般的な原則は頭部から下方へ、中心から抹消方向(指や足の心臓から遠い部位)へ発達が進みます
連続性 → 急激な時期と緩慢な時期があります
臨界期 → 諸機能の獲得・成熟を決定づける時期です
キャッチアップ現象 → 臨界期以外の時期に病気や障害があっても、それらが改善されると、体重や身長が以前の成長速度を上まわる速度で追いつきます
方向性・順序性
頭部から足部: 首がすわる → お座り → つかまり立ち →自立歩行
身体の中心部から抹消部: 肩や肘の運動 → 手首・手掌 → 手の指先の運動
粗大運動から微細運動へ: 平衡・バランス・移動など全身運動 → 手と腕を使った運動
体重・身長
体重3kg → 3か月で2倍 → 1歳で3倍 → 2歳半で4倍 → 4歳半で5倍
身長49cm → 1歳で1.5倍 → 4歳半で2倍
頭
出生時は約33cmで乳幼児期に最も発育
脳は出生時350~400g、5~6歳で成人の約90%に発育 脳神経の発達は乳幼児期が顕著
小泉門は生後間もなく閉鎖、大泉門は1歳半ころまでに閉鎖
胸郭
出生時は約32cm 頭位>胸囲 乳児の胸郭は円柱状 肋骨は平行に並ぶ
骨
骨年齢は骨の成熟度から判定 左手の手根骨の仮骨化をレントゲンで判断
生歯
乳歯は生後6~8か月頃生え始める 下顎中切歯から生える 1歳で8本 2~3歳で20本
永久歯は6歳ころから乳歯が抜けると生え始め、第3臼歯を除き13歳までに28本が生えそろう
視覚
出生直後は対光反射:瞳に光をあてると速やかに縮瞳
閉眼反射:強い光に対して眼を閉じる
生後1か月は注視:物をじっと見ている
生後2~3か月は追視:物の動きを追う
生後6~7か月は人の顔を見分ける
運動機能の発達
4か月 → 首がすわる
5~6か月 → 寝返りをする
8か月 → おすわり
8~9か月 → はいはい
9~10か月 → つかまり立ち
13~15か月 → ひとり歩き
この発達過程を何度も何度も問題を出し覚えてもらいます
お子さんを育てた経験のある方は懐かしく思い出されることでしょう。
まだまだたくさん覚えてもらうことはたくさんありますが日々、頑張っています。