がん患者様の看護

がん患者数は年々増加

平成28年度の全国のがんによる死亡者数は372,986名でした。がんによる死亡数は年々増加傾向です。東京都の死亡総数は34,017名でやはり増加傾向です。以前は3人に1人の割合でしたが近年は2人に1人が、がんに罹ってしまう時代になってしまいました。

 

 治療の進歩もあり予後も延びてきていて、がんと共存する人も増えています。経験が浅い看護師は「がんの患者様にどういう言葉で接したらよいかよくわからない」「自分に自信がない」「がん看護は難しい」という声もあります。学校でも がん患者様を実習で受け持ちますが、一定期間のみなので、卒業後臨床に実際に出ても難しいのは共感できます。「がん」といってもいろいろな種類のがんや、患者様のケースもひとりひとり違うのです。私たち看護師は治療の支援を行ったり、生活を支えたり、悩みを共有し手を差しのべたりなど  ``生活を支える``という点はがんであってもなくても同じですどのような生活を送りたいのか、そのために問題となっていることは何か、自分の親がまたは家族が「がん」になったとすると、どうするか考えると意外とスラスラどう工夫すべきか明確になってきます。

がん治療で一番つらいのは副作用です。悪心や嘔吐、倦怠感(体がだるいこと)下痢、皮膚障害など多義にわたり日常生活に影響を及ぼします。副作用がつらくなりすぎると治療を拒否する方も出てきます。私たち看護師は個々の患者様の状態や治療に対して基本的な知識をつけて学ぶことを継続し、これでよかったのか、次に活かせること、活かせなかったことなど看護を振り返る必要があります。その人らしい生活を支えることができる努力をしなければならないです。

 

がん患者様が訴える痛みには種類があります。がんそのものが原因となっている痛みやがんに関連した痛み、治療に関連した痛みや何か併発した痛みがあります。痛みが起こっている原因を考えDrとカンファレンスし、症状を知る必要があります。痛みは一番つらいです。痛みは夜間なく眠れるようにすることが大切です。痛みによる不眠は,はかりしれません。痛みの表現を言葉や数値ではなく、表情によって評価するスケールがあります。自分の心情に近い表情を選んでもらい、痛みを評価するものです。

 

痛みや不安、恐怖、孤独などいろいろ現れること一つ一つに対して、どう対処すべきかていねいにアセスメントし、患者様に寄り添い、一緒に乗り越えて支えていかなければならないです。

 

こちらが痛みを評価するフェイススケールです

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