EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

小テスト ~小児看護~

問題1.離乳開始時の調理形態で適切なのはどれか

     1.液状          

     2.ドロドロ状       

       3.舌でつぶせる硬さ

     4.歯ぐきでつぶせる硬さ

解説 

1.× 離乳の開始時は、なめらかにすりつぶした状態の食物を初めて与える時をいう液状ではない。

2. 1日1回、1さじずつ、ドロドロ状のものを与えることから開始する。

3.× 舌でつぶせる硬さのものは離乳中期に与える。

4.× 歯ぐきでつぶせる硬さのものは離乳後期に与える。

候補者は1名は正解 1名はドロドロという擬態語の意味がわからなく選択肢3を選んでいました。そうですよね。擬態語は海外の人にとって難しいですね。擬態語の学習をするよう声をかけました。

 

問題2.風疹罹患後の登校開始可能時期はどれか

     1.頸部リンパ節の腫脹消失後

     2.解熱後3日

     3.発疹消失後

     4.色素沈着消失後

 

解説

1.× 風疹では頸部リンパ節の腫脹はなく、後頭部のリンパ節が腫脹することがあります。

2.× 解熱後3日を経過するまでは、麻疹の登校許可基準となっています。

3.〇  学校保健安全法に基づき罹患した生徒が治癒して再び登校することについての登校許可基準が、風疹は発疹が消失するまでと設定されています。

4.× 発疹の出現する感染症で、色素沈着するのは麻疹です。

候補者は正解でした。

 

問題3.Aちゃん(3歳 女児)は母親とともに小児外来を受診した。診察の結果、Aちゃんは血液検査が必要と判断され、処置室で採血を行うことになった。

 看護師の対応で適切なのはどれか

    1.処置前、母親ひとりに採血の説明をする。

    2.座位で行うか仰臥位で行うかをAちゃんに選ばせる

    3.注射器に血液の逆流が見られた時に「終わったよ」とAちゃんに伝える

    4.処置後、Aちゃんと採血について話さないようにする

 

解説

1.× 幼児期以降の小児に対しては、個々の理解度や経験に合わせて治療や検査の説明を行い、できる限り小児の納得をはかるため、説明は母親とAちゃんに行います。

2. 処置をどのように行うか、Aちゃん自身が決定する機会をつくることは心理的準備や主体的な取り組みを促すうえで有効です。

3.× 注射器に血液の逆流が見られても、検体の採取が終了したわけではない。注射針が刺さった状態であり、身体を動かしてしまうと安全に採血ができない可能性もあり、終わったことをAちゃんに告げるには早い。正確にタイミングよく情報は伝えるべきであるので不適切となります。

4.× 処置終了後に小児の頑張りを評価し、気持ちを受け止め共有することは、小児が処置に対する気持ちを整理するうえで重要です。乗り越えられた体験として意味づけていくことは、自己効力感を高め、次の検査や処置など医療を受ける際の心構えにつなげていくうえで重要です。

候補者は1名正解。1名は選択肢1を選んでいました。3歳の女児に採血の説明をしてもわからないと考え、母親ひとりに採血の説明をすると考えたそうです。

 

今日から1泊2日で研修に参加している候補者は11月14日、今年度3回目の模擬試験を受験します。本番さながらで午前3時間30分、午後も3時間30分の受験です。前回の試験よりも点数がアップしますように・・・。合格圏をもらえますように・・。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。