血液データ基準値

 

健康診断の結果で基準値を知っておくと便利です

 

基準値

血液

赤血球RBC): 男性400~550万/μL 女性350~500万/μL  血液中に含まれる赤血球の数、貧血・多血症の指標になります。

 

白血球WBC):3500~9000/μL      血液中に含まれる白血球の数、炎症や血液疾患の診断にもちいられます。

 

ヘモグロビン(Hb):男性14~18g/dL      女性12~16g/dL      赤血球内に多量に含まれる物質、貧血・多血症の指標になります。

 

ヘマトクリット値(Ht): 男性40~50%  女性35~45%  血液に占める赤血球の容積の割合で貧血・多血症の指標になります。

 

血小板数:   15~35万/μL   血液中に含まれる血小板の数で出血傾向の指標になります。

 

電解質・金属

赤血球沈降速度(血沈):男性10mm/時以下  女性15mm/時以下  赤血球の凝集時間を計測したもので炎症の指標になります

 

ナトリウム(Na): 135~145mmol/L   体液の浸透圧やpHの調節を担う電解質で水代謝異常の診断に用いられます。

 

カリウム(K): 3.5~4.5mmol/L   筋収縮や神経伝達を担う電解質でK代謝異常の診断に用いられます。

 

クロール(Cl): 100~110mmol/L   体液の浸透圧の調節を担う電解質で酸塩基平行障害の指標になります。

 

カルシウム(Ca): 8.5~10mg/dL  細胞機能を維持する働きをもっています。Ca代謝異常の診断に用いられます。

 

無機リン(Pi):2.0~4.0mg/dL   Ca代謝と関係しています。リン代謝異常の診断に用いられます。

 

(Fe):男性60~200μg/dL  女性40~180μg/dL  Hbの合成に利用される物質で貧血の原因疾患の鑑別に用いられます。

 

肝機能

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST): 10~35U/L  肝臓などに存在する酵素で肝疾患などの指標になります。

 

ラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT): 5~30U/L  主に肝細胞に存在する酵素で肝疾患の指標になります。

 

乳酸脱水素酵素LDH): 120~220U/L  身体のほとんどの組織に存在する酵素で肝機能の指標となります。

 

コリンエステラーゼ(ChE): 200~450U/L  肝細胞で生産される蛋白質や肝臓での蛋白質合成能の指標となります。

 

ビリルビン(T-Bil): 0.2~1.2mg/dL  間接ビリルビンと直接ビリルビンの総量で黄疸の診断に用いられます。

 

直接ビリルビン(D-Bil): 0.4mg/dL以下  間接ビリルビンが肝臓で抱合された物質で肝機能の指標になります。

 

間接ビリルビン(l-Bil): 0.8mg/dL以下  老化した赤血球の破壊の際に生じる物質で、ビリルビンの産生量を示す。

 

γグルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GT): 男性10~50U/L  女性10~30U/L 肝臓、腎臓、膵臓などに分布する物質で胆汁排泄障害などの指標になります。

 

炎症反応

C反応性蛋白CRP): 0.1mg/dL以下  血漿中に存在する蛋白質で、炎症や組織破壊病変の指標になります。

 

グルコース(BS): 100mg/dL以下(空腹時) 血中に存在する糖で細胞のエネルギー源となります。糖代謝能のお指標となります。  

 

HbA1c  : 5.6%以下  1~2か月の平均的な血糖値を表します。糖尿病の診断などに用いられます。

 

栄養

総蛋白(TP): 6.5~8.0g/dL  主に肝臓で合成され、栄養状態の指標になります。

 

アルブミン(Alb): 4.0~5.0g/dL  水分や電解質の運搬を担う蛋白質で、栄養状態などの指標になります。

 

コレステロールTC): 130~220mg/dL以下  肝臓で合成される脂質で脂質代謝異常の指標となります。 

 

トリグリセリド(TG): 30~150mg/dL  コレステロールの運搬を担うリポ蛋白の主成分です。

 

HDL-コレステロール(HDL-C): 40~100mg/dL  コレステロールを抹消組織から肝臓へ運搬するリポ蛋白です。

 

LDL-コレステロール(LDL-C): 120mg/dL以下  コレステロールを動脈壁の細胞に運搬するリポ蛋白です。

 

 

腎機能

血中尿素窒素(BUN): 8~20mg/dL  蛋白質代謝の過程で生成される最終産物で腎機能の指標になります。

 

クレアチニン(Cr): 男性0.5~1.0mg/dL  女性0.4~0.8mg/dL 筋細胞膜破壊後に血中に遊出する物質で、糸球体の濾過機能の指標になります。

 

クレアチニンリアランスCcr): 80~140mL/分  1分間の糸球体濾過量の近似値で糸球体の濾過機能の指標となる。

 

尿酸UA): 男性3.5~7.0mg/dL  女性2.5~6.0mg/dL  プリン体代謝の最終産物で、腎機能などの指標となります。

 

推算糸球体濾過量(eGFR): 90mL/分/1.73㎡以上  年齢や性別を考慮して推算された糸球体濾過量です。

 

その他

クレアチンキナーゼ(CK): 男性60~250U/L  女性50~170U/L  筋肉内にン在する酵素で、心疾患や筋疾患の診断にもちいられます。

 

アミラーゼ: 40~130U/L  膵臓、唾液腺から分泌される消化酵素です。

 

アルカリホスファターゼ(ALP): 100~350U/L  骨に作用する分解酵素で、骨代謝などの指標になります。

 

アンモニア 50μg/dL以下  蛋白質代謝される際に発生する物質で、肝機能の指標になります。

 

まとめ

病院での採血結果や健康診断での採決結果の詳しい説明をあまり受けたことないと思います。たくさんの患者様やデータの結果を出すことに追われてしまい、個々に時間をかけて対応するのが難しい現状です。正常値から大きく逸脱していると、医師からは説明しています。みなさんの採血結果の値がどの程度なのかこの基準値から参考になればと思います。(検査基準値は多少、病院の基準値によって誤差はあります)

普段の日常生活の食品の摂り方や運動などで結果は変化します。いつまでも健康維持に心がけたいですね

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからもよろしくね。

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マちゃんは、血液データ、大丈夫なの? わたちは心配してましゅよ。

異常なしでしたよ。 シェリーは、やや血液が濃すぎるみたいだから、おやつはへらしますね。