EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~国家試験過去問題~

 

問題1.努責やくしゃみをしたときに生じる尿失禁はどれか

1.溢流性尿失禁

2.機能性尿失禁

3.反射性尿失禁

4.腹圧性尿失禁

 

正答

1. 慢性的な尿閉で、残尿量が大量になると膀胱内圧が上昇するために失禁する。前立腺肥大症などでみられる

2.✖ 運動機能障害や認知症などが原因で、排泄動作が間に合わず失禁する。

3. 膀胱の過敏状態排尿を随意的に抑制する中枢の障害によって失禁する。

4. 膀胱内に尿がたまると、尿意がないのに膀胱が反射的に収縮して失禁する。

5. 主に骨盤底筋群の筋力低下が原因となって腹圧をかけた際に失禁する

候補者は尿失禁の種類とその意味がわからず選択肢2を選んで間違いました。以前もこの問題で間違い言葉の意味を母国語で覚えてから理解するように伝えましたが、興味がない問題は復習を行わない傾向があり、頻出問題と伝えると驚いていました。

 

問題2.平成26年(2014年)の国民健康・栄養調査において運動習慣のある女性の割合が最も高い年齢階級はどれか

1.30~39歳

2.40~49歳

3.50~59歳

4.60~69さい

5.70歳以上

 

正答

1.2.3.4.✖  5.

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、運動習慣のある者の割合は男女とも70歳以上で最も高く、20~29歳で最も低いです。

候補者は選択肢4を選び不正解。母国の平均寿命は日本と比べて低く70歳以上とは思いもつかなかったようです。このような問題は覚えやすく感じるそうです。

 

問題3.Aさん(59歳 男性)は、経尿道前立腺切除術後1日で、強い尿意を訴えているが腹部超音波検査で膀胱に尿は貯留していない。Aさんは、体温36.9℃、脈拍88/分、血圧128/86mmHgであった。尿は淡血性で混濁はなく蓄尿バック内に3時間で350ml貯留している。この状態で考えられるのはどれか。

1.尿道狭窄

2.尿路感染症

3.膀胱刺激症状

4.膀胱タンポナーデ

 

正答

1.4. 設問中の「蓄尿バック内に尿が貯留」という記述より、尿道狭窄と膀胱タンポナーデは考えにくい

2.✖ 体温が36℃台であるため尿路感染症は考えにくい

3. 術後は通常用いられるものより容量の大きなバルーンを有する尿道カテーテルを留置する。そのため、常に尿意を感じたり、違和感や不快感が生じたりする膀胱刺激症状が現れる。

候補者は正解でした。

 

看護師国家試験まで、あと68日となりました。1人の方が模擬試験でかなり得点がアップして、必修問題が50点満点中42点、状況設定問題も7割近い正答で評価Bとなりました。課題は一般問題です。国家試験の範囲が広く専門科目の種類も多くなかなか点数がアップしません。一般問題は1問1点、状況設定問題は1問2点の配点です。なんとかさいごの2か月頑張って知識を増やせないか応援しています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。