EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~小テスト~

問題1.乾性咳嗽がみられる疾患はどれか

1.マイコプラズマ肺炎

2.肺水腫

3.肺炎球菌性肺炎

4.気管支拡張症

 

正答

1. マイコプラズマ肺炎は頑固な乾性咳嗽を特徴とする。

2. 肺水腫は呼吸困難ピンク色の泡沫状痰喘鳴がみられる。

3.✖ 肺炎球菌性肺炎は高熱鉄さび色の喀痰がみられる。

4. 気管支拡張症は多量の湿性咳嗽(膿性~血性)がみられる。

EPA看護師候補者は正解しました。以前この問題は間違えていましたが、今回は正解でした。

乾性咳嗽がみられる疾患:咳喘息、間質性肺炎マイコプラズマ肺炎気胸心因性咳嗽、胃食道逆流症などがあります。

湿性咳嗽がみられる疾患:慢性閉塞性肺疾患、肺炎、気管支拡張症、肺水腫気管支喘息、肺結核症などがあります。

 

問題2.気胸について正しいのはどれか

1.自然気胸若い女性に多い

2.呼吸音に左右差を認める

3.外傷が原因とはならない

4.再発することはない

 

正答

1. 自然気胸は若年で背が高く細身の男性や、中高年の喫煙者に多い。

2. 自然気胸一側性のことが多く、患側で呼吸音が減弱・消失する。

3.✖ 胸は原因機序によって対外からの原因のない自然気胸と、交通事故などによって起こる外傷性気胸、中心静脈カテーテル挿入時などの医療行為に伴う医原性気胸に分類される。

4. 自然気胸は再発することが多いため、病態について十分理解してもらい、再発時には既往を伝えられるよう患者教育が必要となる。

EPA候補者は正解しました。選択肢の間違いも説明できています。

 

問題3.肺がんについて正しいのはどれか

1.腺癌は小細胞癌より多い

2.女性の肺癌は扁平上皮癌が多い

3.腺癌は肺門部の太い気管支に好発する

4.扁平上皮癌の腫瘍マーカーとしてCEAが用いられる

 

正答

1. 腺癌は男女ともに最も頻度の高い肺癌で、男性患者の約30%、女性患者の約70%を占める。

2. 女性の肺癌は腺癌が圧倒的に多い。

3. 腺癌は肺野の抹消側に発生することが多い。肺門部に発生することが多いのは扁平上皮癌小細胞癌である。

4.✖ 扁平上皮癌の腫瘍マーカーとして有用なものとしてはSCC抗原CYFRAなどが挙げられる。CEAは腺癌に有用なマーカーのひとつである。

 EPA看護師候補者は選択肢3を選び不正解でした。知識がなかったようです。肺癌の要点学習を課題にしました。

呼吸器疾患は頻出問題に絞れば得点はとりやすいはずですが、候補者は頻出問題が何かよくわかっていなく、説明しました。国家試験まであと40日です。難問は避けて正答率の高い問題に取り組むよう説明しました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます