EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~小テスト~

問題1.肥厚性幽門狭窄症の場合に考えられるのはどれか

1.浮腫

2.高クロール血症

3.胆汁性嘔吐

4.代謝性アルカローシス

 

正答

1.✖ 幽門が狭窄していることで起こる噴水様嘔吐により脱水になりやすく、浮腫は考えにくい。

2. 噴水様嘔吐により胃液中の胃酸が失われ、低クロール血症となりやすい。

3. 幽門が狭窄しているため、十二指腸に流れ出る胆汁は混ざらず、無胆汁性嘔吐となる。

4. 噴水様嘔吐により強酸性の胃液が失われ、代謝性アルカローシスとなる。

EPA看護師候補者は1名正解し、1名は不正解でした。幽門が肥厚すると胃の内容物はどうなるの? 胆汁はどこに流れ出るの?と質問すると答えられるのですが、関連づけて考えられなかったようです。このような間違いが、最近目立ちます・・。

 

問題2.Aさん(32歳 経産婦)は昨日、分娩所要時間6時間30分で4,050gの女児を正常分娩した。本日、産褥1日目。バイタルサインは正常で、子宮底は臍下2横指、硬度良好。血性悪露が中等量あるが、凝血はない。排尿は問題なし。「産んだあとも下腹部が痛くて、夜もあまり眠れませんでした。まだ陣痛が続いているみたいです。」と話している。下腹部痛に対する対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.産褥体操を勧める

2.子宮収縮薬は必ず服用するよう指導する

3.抗生物質の点滴静脈内注射を行う

4.下腹部の冷罨法を行う

5.鎮痛薬の使用を検討する

 

正答

1. 後陣痛による腹痛の緩和には、腹臥位になってリラックスする産褥体操が有効である。

2. 薬の副作用で痛みが増強するため、後陣痛が強い場合は、子宮収縮薬の使用は見合わせた方がよい場合もある。子宮収縮状態を確認した上で、医師と相談する。

3. 抗生物質は子宮内感染の場合には有効であるが、後陣痛との関連はない。

4.✖ 冷やすことで子宮収縮が促進され、後陣痛が増強する可能性がある。

5. 後陣痛が強いと睡眠や休息が妨げられ、体動も制限される。それにより、産褥復古を阻害し母子接触による愛着形成の妨げとなる可能性がある。医師と相談の上、鎮痛薬の使用を検討する必要がある。

EPA看護師候補者は1名不正解でした。2つとも正解しなければいけない問題です。選択肢5は選んでいますが、もう一つは4を選んでいました。子宮復古不全はありますか?と尋ねるとありませんと返答。なぜ選択肢4を選んだの?と質問すると、冷やすと痛みが緩和すると思いましたと話してきました。冷やすと子宮収縮して痛みが増強する可能性がありますよ。と伝えると笑っていました。選択肢1は下腹部痛があると体操はつらいから勧めない方がいいと考えたそうです。後陣痛がつらい時の看護の方法、子宮復古不全があるときはどうすべきか、産褥体操はどのような目的で行うのか要点学習を勧めました。

 

看護師国家試験まであと30日となりました。今までは半日勤務し、午後から私と学習でしたが、昨日からは1日学習の許可がおりて、毎日1日学習となりました。ここで集中して得点率をアップさせることができるといいのですが。ひたすらアドバイスしながら、わからない専門用語の解説や難しい日本語の解説、問題の正答の解説を行っています。 f:id:piano1228:20190117225900j:plain

マちゃん、毎日パソコンで忙しそうね。 その分、わたちは退屈でしゅよ 。

でも、お利口さんにしてましゅ。

 

毎日、読んでいただきありがとうございます。