~個別学習~
問題1.脳梗塞により右半身麻痺のある患者のバイタルサイン測定方法で正しいのはどれか
1.体温計を患者の左手に渡し、右の腋窩に挿入してもらう
2.脈拍は、左側の橈骨動脈に示指・中指・薬指を平行に軽く置いて測定する
3.血圧測定時は、1秒間に20mmHgを目安に減圧する
4.食後や入浴後に血圧測定を行うときは、10分以上経ってから測定する
正答
1.✖ 半身麻痺のある患者においては、体温計を渡すと健側で受け取り、麻痺側の腋窩へ挿入する。麻痺側は循環も保たれていなく、筋力低下により体温計の保持が困難であり、正確な体温測定が行えない。この場合は、看護師が健側へ挿入して測定する。
2.〇 手指で強く圧迫した場合、測定者の動脈拍動を間違って測定する場合があるので注意が必要である。
3.✖ 血圧測定時は、1秒間に2~4mmHgを目安に減圧する。減圧速度が速すぎると脈動を捉え損ない、実際より低い値となる可能性がある。
4.✖ 飲食や活動・心理状態により血圧・脈拍・呼吸数は容易に変動するため、あらかじめ排尿を済ませ、測定前5分間以上の安静をとった後に測定する。また、飲食・入浴後は血圧の上昇がみられることら、30分以上安静をとった後に測定する。
EPA看護師候補者は不正解でした。この問題は基礎問題。いったいどこでつまづいたのか確認していくと、選択肢2の示指の意味がわからず、親指と思い選ばなかったと話します。まさか、血圧計の1目盛りを10mmHgと思っていたとは思いませんでした。
この問題の知識はご家庭でも役に立つ情報になりますよ。
問題2.下部消化管内視鏡検査について正しいのはどれか
1.検査前オリエンテーションは前日に行う
2.検査当日の朝食のみ絶食であるが、他に食事の制限はない
3.体位は左側臥位で行う
4.検査中は、腹部に力を入れてもらう
5.検査後は、疼痛がなければすぐに食事ができる
正答
1.✖ 検査の3日前から食物繊維の少ない食事への変更や、前日は低残渣食とすることから、原則としてオリエンテーションは検査3日前に行うことが望ましい。
2.✖ 検査前日は低残渣とし、腸内に食物残渣が残らないよう下剤を内服する。
3.〇 腸の走行を考慮すると、ファイバーを挿入する際は左側臥位がよい。
4.✖ 検査中は、腹圧をかけないようにリラックスすることをあらかじめ説明しておく。
5.✖ 検査のみの場合は、検査後1時間は禁飲食となる。
EPA看護師候補者は正解しました。
左側臥位(左を下にして横になる体位)
低残渣食(胃腸に負担をかけないように調整した食事 食物繊維の少ない食事)
下部消化管内視鏡検査(大腸検査)
大腸がんは現在増加傾向で、女性では乳がんの次に多いといわれています。大腸がんは40歳代から増加していて食生活の欧米化、肥満、ストレス、飲酒や喫煙などが原因といわれています。この検査は、下剤を内服するのですが、水薬を2Lも内服しなければならないのでほとんどの方が嫌がります。部位も肛門からファイバーを挿入するので羞恥心もあります。でも、早期発見につながりますので便潜血が陽性の方に、おススメの検査になります。
主人も数十年前に検査で大腸のポリープが発見され、放置すると癌になるタイプでした早期に発見でき、今は異常ないです。
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