今日は勤務先の新人看護師の「看護観」の発表でした。
毎年、私は成長を楽しみにしています。
看護師になろうとしたきっかけがあり、看護大学や看護専門学校に入学、または高校卒業後、准看護師の学校に入学する人もいます。
准看護師の学校では「看護について」や「看護とは」をどのくらい学習しているのかはわからない現状があります。
今回気になっていた新人准看護師さんがいて、免許取得後フオローアップ研修1か月、3か月、6か月、そして看護観準備の研修に関わってきた中でフォローアップ6か月研修を行っているときに、この人は看護がないのでは?と気になりだしたことを覚えている。先輩看護師から指導されたり、患者様と関わったり、家族と関わったりした中で印象深い出来事を質問すると答えられなく、「特にありません」とあっさり返答してきた。
ありません? なぜだろう・・。本当になかったのか。ポートフォリオ学習シートを読んでみるといろいろな学びを記録している。失敗も経験し、先輩のアドバイスから大きな学びも記入していることは知っていた。なぜ、ありませんと答えたのか?
結局、「看護」が何かはっきり自分で理解していなかったのです。今まで6か月は順調に経過していましたが、つまずきました。つまづいてもいいんです。自分で気がつけば・・・。
しかし、プライドが高く、先輩からのアドバイスを素直に受け入れられない本人がいました。注射も技術系もほとんどでき自分はできると自信をもっていたのです。
研修で○○さん「看護って何? 自分の思っていることを話してみてくれる?」と話すと言葉がでません。宿題にするとどこかの本の文章や先輩からアドバイスされた断片を話すだけでした・・。看護って何かを理解していないと、日々の業務が業務中心で終わってしまいます。これでは私の勤務する病院の理想の看護師像にほど遠くなってしまいます。
コミュニケーションの取れない患者様がいた場合、観察はどのようにするか、どこに気をつけて観察するか。いろいろ臨床で病棟スタッフが確認する習慣をつけていくように声をかけました。
患者様は不安や恐怖心を持っている人もいれば、病識がなく隠れていろいろ食べたり、病気に悩み苦しみ日々葛藤している人、あとどれくらいの寿命があるか考えている人、嬉しいことばかりではありません。そのような方にどうコミュニケーションをとって援助していくのかわからないままでは困るのです。
今日の「看護観の発表」では、ほんの少しですが看護について浅く述べていました。まだまだ看護に対しては考えが不足していますが、あきらめず成長を支援しなければならないです。患者様の気持ちを読み取り、個別性を考えて寄り添い・・と述べていましたが看護はまだまだ蕾です。開花させられるよう病棟スタッフが刺激して気づきを増やしていかなければならないですね・・。
3年後、5年後の成長を楽しみにして見守りたいと思います。患者様の心理、気持ちが読み取れるようになってアドバイスできるまで頑張って・・・。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。