新人看護師研修

〜看護者の倫理綱領〜

 

第1条 看護者は人間の生命、人間としての尊厳および

権利を尊重する

 

 ある患者さんから頻回にナースコールがきている

とします。ナースコールを出た看護師は疲れてる

表情で、「はい、行きます」と返答し、病室へ。

 

看護師 : どうしましたか?

 

高齢患者 : おしっこがしたくて。

 

看護師 : またぁ。さっきも出なかったわよ。

 

高齢患者 : ・・・。無言。

 

看護師 : ポータブルトイレに移りましょうか

介助する。

最後に「やっぱり 出なかったわね」

 

この会話で、どう感じるでしょうか?

 

私が患者だったら、この看護師には頼めないと思います。信頼関係もなくなると思います。たしかに忙しい中、ナースコールを頻回に押されても・・。と疲れた感じは理解できますが、私たちは尊重した態度をとらなければならないので「さっきも出なかったじゃないの」とか「やっぱり出なかったわね」と言われてしまうと患者は萎縮してしまいますよね。そしてもう、二度とこの看護師には頼めないと考えます。

 

私が若いころ4ヶ月入院中、トイレへも痛みがひどくて歩けない時がありましたが、まさにこのような看護師が1名いました。がっかりでした。入院中は痛くてもその看護師には嘘を言い「痛みは大丈夫です。」と話してました。でも、他の看護師には我慢できない時には痛み止めを希望してましたね。嘘はバレバレでしたが。

 

看護師は業務中心で動いてしまうと、患者の心理を読み取れなくなる人がいます。業務中心ではなく、患者様中心の看護が大切ですね。

患者様は弱い立場にいますので、入院中は細かいところに配慮し、言動や行動、態度に気をつけて対応していかなければならないですね。

私は入院により患者目線を経験して、そこから更に学ぶことができた自分がいます。これからも、患者様への対応に職員が尊重した態度ができるよう、継続していきます。

毎年、新人さんが入職する時期になると、20代の時に体験した患者の気持ち、心理を思い出します。倫理綱領は15条までありますが、1条だけを取り上げました。

 

 

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。😊