EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~個別学習~

 

問題1.基礎体温について正しいのはどれか。2つ選べ。

1.高温相のときは基礎代謝が亢進する

2.高温相は妊娠末期まで持続する

3.一相性の場合、排卵は正常である

4.高温相に変化するのは、プロゲステロンの分泌によるものである

5.性周期の前半は高温相、後半は低温相である

 

正答

1. 体温が1℃上昇すると、基礎代謝13%増加するため、0.5℃前後の体温上昇がみられる。

2. 妊娠するとプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用により高温相が続くが、胎盤が完成する妊娠16週頃には基礎代謝が下降する。

3. 一相性の場合、プロゲステロンが分泌されなかったことを示す。プロゲステロン排卵後の黄体から分泌されるため、排卵はなかったと考えられる。

4. 高温相への変化は、プロゲステロンの分泌によって起こる。

5. 性周期の前半は低温相で、後半にはプロゲステロンの作用で高温相になり、次回月経まで持続する。

EPA看護師候補者は正解でした。去年は苦手で覚えられないと話していましたが、基礎の要点学習をして知識がつきました。候補者は男性です。

 

問題2.妊娠中の不快症状(マイナートラブル)とその対応の組み合わせで適切なのはどれか

1.つわり‥‥‥‥‥‥‥‥‥甘みを効かせた食事を摂る

2.腰背痛‥‥‥‥‥‥‥‥‥踵の高さが4~5cmの靴を履く

3.便秘‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥適度な運動を行う

4.静脈瘤‥‥‥‥‥‥‥‥‥弾性ストッキングを着用する

5.こむらがえり‥‥‥‥‥‥鉄分を十分に摂取する

 

正答

1.✖ つわりがあるときは、においの強いものを避け、食べたいときに食べられるものを食べる。

2. 踵の高さが2~3cmの靴にすると、姿勢が保て、腰に負担がかかりにくい。また、腰背痛予防としては、妊婦体操や妊婦ガードルの着用があげられる。

3.4. 便秘に対し適度な運動、静脈瘤にないし弾性ストッキングを着用する。

5. こむらがえり(下肢けいれん)予防には、カルシウムやビタミンB群を十分に摂取し、疲労を予防する。こむらがえりが起きた場合は、けいれんした足をのばし、足首を曲げ、つま先を上に向ける。

EPA看護師候補者は正解しました。この問題は去年は不正解でした。つわりや静脈瘤、こむらがえり、弾性ストッキングの語彙がわかっていませんでした。今はほとんどの意味が理解できるようになっています。1年の成長は驚くほどです。それだけ努力してきました。

 

最後までお付き合いありがとうございます。

 

 

EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~個別学習~

問題1.心臓機能障害によって身体障害者手帳の交付を受けた中学生のペースメーカー植え込み術にかかる医療費を一部負担する制度はどれか

1.療育の給付

2.養育医療

3.育成医療

4.更生医療

 

正答

1. 療育の給付は、18歳未満で結核のために指定療育機関に入院治療する必要がある児童が対象となる。

2. 養育医療は、母子保健法に規定される未熟児を対象としたものである。

3. 育成医療は、障害者総合支援法による自立支援医療制度のひとつである。給付対象は、身体に障害がある児童または将来において障害児となるおそれのある児童のうち、確実に治療効果が期待される児童とされている。育成医療を含む自立支援医療費については、応能負担を原則としている。

4. 更生医療は、障害者総合支援法による自立支援医療制度のひとつである。18歳以上身体障害者手帳保持者が対象となる。

EPA看護師候補者は選択肢2を選び不正解でした。療育や育成、養育、更生の言葉の意味が全くわからない状態でした。言葉を母国語に直してから要点学習するように伝えました。

 

問題2.Aさん(30歳 女性)は、全身性エリテマトーデス(SLE)と診断され、パルス療法目的で入院した。看護師のAさんへの説明で適切なのはどれか

1.「蛋白質を多く摂るようにしましょう」

2.「気分の変化があっても特に問題はありません」

3.「面会の制限はありません」

4.「紫外線を避けてください」

 

正答

1. バランスのとれた食事を心がける。全身性エリテマトーデスに伴う腎障害がある場合は、塩分制限・蛋白質制限が必要となるため、この時点で蛋白質を多く摂ることを促すのは不適切である。

2. パルス療法においては、多幸感や抑うつなど精神症状が起こることがある。気分の変化や普段ではとらない行動がみられた場合、患者の話をよく聴き、症状に応じた対応が必要となる。

3. 副腎皮質ステロイド薬の副作用として易感染があるため、面会は制限される。

4. 全身性エリテマトーデスの症状に日光過敏があるため、紫外線を避けるよう指導する。

EPA看護師候補者は正解でした。去年は全身性エリテマトーデスの疾患をよく理解していなかったですが、今年は要点学習の効果があり知識が増えていました。

 

パルス療法は大量の副腎皮質ステロイド薬を経静脈に短期間与薬する方法で、1週間に3日間を1クールとし、通常1ヶ月に1クール行うが、必要に応じて追加する。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    

受験生長女のハプニング

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受傷後、直ぐに腫れてきたので骨折と予測できました。

診察の結果、やはり骨折してました。右第3中手骨骨頭骨折でした。右手が利き手なので、シーネ固定をせずに受験、6日の日に再受診して、固定をするか決めます。

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中手骨骨頭は赤の部位です。

7日からまた受験が始まるので・・。固定して左手を使っていくか、右手で固定せずに受験するか本人の選択になりました。

負けずに、頑張ってほしいです。

受験生の長女のハプニング

こんばんは〜

長女の大学一般受験が2月1日から始まりました。私たちは見守るだけですが、これからかなり長い日程が続きます。センターはよい評価が取れなくて落ち込みました。

かなり前から、一般受験でいくなら学習計画が必要だよと声かけてきましたが、将来の職業を決めれていなく、モヤモヤした気持ちで過ごしてきた長女。今頃、後悔してる様子。しょうがない。これも本人の試練。

明日から連続してまた受験。中旬まで続きます。こんなとき、お母様方はどのように声をかけてるのでしょうか

平常心でこの試練を乗り切って欲しいですね。

そして事件は起きました。たった30分前、大阪から帰ってきている9歳離れた兄と気分転換に運動していたらしく、右手の甲が長男の肘関節とぶつかり鈍い音がしたと報告され、観てみると腫脹していて、すぐ冷やしそして病院に電話して受診中です。

こんな大切な時期に右手の中手骨が骨折? の可能性。

明日は、左手でマークシート記入になります。本人は痛がってますが、周りに心配かけたくない気持ちが表情から伝わってきました。

長男は中高一貫國學院久我山から明治大学に進学。全てが計画通りで、順調。就職も難関の企業に決まり同じ兄弟でも、それぞれの歩み方は違います。

親は比べていないのに、長女はお兄ちゃんには勝てないねとポツリ話したことがありました。

有名な学校でなくても、平気よと思ってほしいです。

例えば、医者は医学部を卒業して医師の国家試験に合格したからといっても自慢にはならないです。

医師でも人とのコミュニケーションが取れなくて、患者や家族の気持ちを考えず一方的な会話をする医師がいます。もちろん好かれません。専門用語でべらべら話し、患者や家族が理解できなくても説明して満足してる医師がいたり、自分の指示出しのミスを認めなかったりなど

学歴や職業でなく、1人の一般的常識ある倫理性を持った人になって欲しい。

受験は人生の1つの試練。誰もが通る道。例え、失敗しても、また考えればいい。自分の人生、自分で方向を決めて判断なのだから。お兄ちゃんとは違う人生で当然ありだからね。

ママは見守るだけなんですよ。食事で工夫したり、思いやりで表現しかできないけど、どんなハプニングでも、負けずに平常心で頑張って欲しいと思います。

長女は芯が強いから、乗り切れると信じていますが、やはり親心が働きます。

明日、問題、雰囲気、痛みに負けずに挑戦してきてね。

受験生の母でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~小テスト~

 

問題1.高齢者のうつ病の特徴で適切なのはどれか

1.激しい夜間せん妄を示すことが多い

2.記銘力低下により認知症と間違われることがある

3.これまでできていた日常生活動作が全くできなくなる

4.多様な妄想により行動・心理症状(BPSD)が出現する

 

正答

1. うつ病のときは、意欲低下・気力低下・不安感・焦燥感が現れるが、せん妄はみられない。せん妄は外界からの刺激に正確に認識できる能力を損なった場合に出現する。

2.〇 記銘力や集中力の低下が起こることも多く、認知症と間違われやすくなる。

3. 今まで慣れていた動作ができなくなるなどは、うつ病のときにみられにくく、認知症でみられる。

4. 妄想は本人だけが確信している訂正不能な誤った考えのことである。うつ病のときも罪業妄想や貧困妄想が出現することがあるが、認知症の行動・心理症状(BPSD)は現れない。

EPA看護師候補者は正解でした。去年は記銘力という言葉の意味がわからなく、選択肢2は選べなかったですが、語彙力もかなりついてきました。本人たちの努力の継続が現れています。

 

高齢者のなり、うつ病のきっかけには、環境生活状況の変化があります。配偶者との死別による喪失感1人暮らしからくる孤立感が関与するケースも多いといわれています。また、精神機能が身体機能を悪化させ、精神障害をさらに悪化させるといった心身相関が認められることも理解しておくことが必要です。

我が家でも、父が亡くなって1年経過するまでは母が鬱っぽくなり、一人で部屋にこもったり、外出をほどんどをしなくなり人と接することや会話が激減した時期が続いた時がありました。私が会話を促すよりも、孫が声をかけたりして会話をして徐々に回復していったのを覚えています。高齢者には環境の変化が大きく影響しやすくなりますので気をつけましょう。

 

問題2.Aさん(88歳 女性)は、路上で自転車を避けようと転倒し、救急搬送された大腿骨頸部骨折と診断され、人工骨頭置換術後方アプローチを行った。術後1週間内における看護で適切なのはどれか

1.日中は股関節屈曲・内転・内旋を保つ

2.術後4~6日間、発熱が続く場合は感染を疑う

3.足関節背屈時に足背部に疼痛がないか観察する

4.手術が終了したら弾性ストッキングをはずす

 

正答

1. 後方アプローチは大腿筋膜を切開し、外旋筋群を切開して行う。そのため軟部組織の支持性が低下し脱臼を起こしやすくなる。日常生活においては、可動範囲の限界を超えた股関節屈曲・内転・内旋をとると後方脱臼を起こしやすくなる。

2. 術後の発熱に吸収熱がある。手術でダメージを受けた身体が回復する際に起こる反応の一種で、2~3日続くことがある。術後発熱した場合、それが吸収熱であるか否かを判断する必要がある。人工骨頭は異物であり、それを体内に入れるため細菌感染を起こす可能性はある。手術後4~6日経過しても発熱が続くようなら感染を疑う。

3. 手術や臥床により長時間同一体位をとると筋ポンプ作用が低下する。それにより下腿に血流がうっ滞し、血栓ができやすくなり深部静脈血栓症を起こす。血栓ができていれば血管は膨張し、静脈圧が上昇しても内膜損傷により静脈炎を起こす。このとき下肢を伸展した状態で底背屈運動を行うと、足関節背屈時に下腿後面腓腹筋など)に疼痛を認める。この状態をホーマンズ徴候陽性という。

4. 血流の促進下肢の浮腫予防を目的として、しばらく装着しておくことが望ましい。

EPA看護師候補者は正解でした。大腿骨頸部骨折は高齢者の骨折で起こりやすい骨折なので要点学習をするよう声をかけていました。しっかり学習していることがわかります。

 

高齢者の場合、術後の長期臥床により合併症を生じやすくなり、それがきっかけで寝たきりになる可能性が高いです。術後は早期離床合併症の出現予防が原則である。また、人工骨頭置換術後は脱臼の可能性があることをふまえてケアしていかなければならない。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~小テスト~

 

問題1.高齢者のうつ病の特徴で適切なのはどれか

1.激しい夜間せん妄を示すことが多い

2.記銘力低下により認知症と間違われることがある

3.これまでできていた日常生活動作が全くできなくなる

4.多様な妄想により行動・心理症状(BPSD)が出現する

 

正答

1. うつ病のときは、意欲低下・気力低下・不安感・焦燥感が現れるが、せん妄はみられない。せん妄は外界からの刺激に正確に認識できる能力を損なった場合に出現する。

2.〇 記銘力や集中力の低下が起こることも多く、認知症と間違われやすくなる。

3. 今まで慣れていた動作ができなくなるなどは、うつ病のときにみられにくく、認知症でみられる。

4. 妄想は本人だけが確信している訂正不能な誤った考えのことである。うつ病のときも罪業妄想や貧困妄想が出現することがあるが、認知症の行動・心理症状(BPSD)は現れない。

EPA看護師候補者は正解でした。去年は記銘力という言葉の意味がわからなく、選択肢2は選べなかったですが、語彙力もかなりついてきました。本人たちの努力の継続が現れています。

 

高齢者のなり、うつ病のきっかけには、環境生活状況の変化があります。配偶者との死別による喪失感1人暮らしからくる孤立感が関与するケースも多いといわれています。また、精神機能が身体機能を悪化させ、精神障害をさらに悪化させるといった心身相関が認められることも理解しておくことが必要です。

我が家でも、父が亡くなって1年経過するまでは母が鬱っぽくなり、一人で部屋にこもったり、外出をほどんどをしなくなり人と接することや会話が激減した時期が続いた時がありました。私が会話を促すよりも、孫が声をかけたりして会話をして徐々に回復していったのを覚えています。高齢者には環境の変化が大きく影響しやすくなりますので気をつけましょう。

 

問題2.Aさん(88歳 女性)は、路上で自転車を避けようと転倒し、救急搬送された大腿骨頸部骨折と診断され、人工骨頭置換術後方アプローチを行った。術後1週間内における看護で適切なのはどれか

1.日中は股関節屈曲・内転・内旋を保つ

2.術後4~6日間、発熱が続く場合は感染を疑う

3.足関節背屈時に足背部に疼痛がないか観察する

4.手術が終了したら弾性ストッキングをはずす

 

正答

1. 後方アプローチは大腿筋膜を切開し、外旋筋群を切開して行う。そのため軟部組織の支持性が低下し脱臼を起こしやすくなる。日常生活においては、可動範囲の限界を超えた股関節屈曲・内転・内旋をとると後方脱臼を起こしやすくなる。

2. 術後の発熱に吸収熱がある。手術でダメージを受けた身体が回復する際に起こる反応の一種で、2~3日続くことがある。術後発熱した場合、それが吸収熱であるか否かを判断する必要がある。人工骨頭は異物であり、それを体内に入れるため細菌感染を起こす可能性はある。手術後4~6日経過しても発熱が続くようなら感染を疑う。

3. 手術や臥床により長時間同一体位をとると筋ポンプ作用が低下する。それにより下腿に血流がうっ滞し、血栓ができやすくなり深部静脈血栓症を起こす。血栓ができていれば血管は膨張し、静脈圧が上昇しても内膜損傷により静脈炎を起こす。このとき下肢を伸展した状態で底背屈運動を行うと、足関節背屈時に下腿後面腓腹筋など)に疼痛を認める。この状態をホーマンズ徴候陽性という。

4. 血流の促進下肢の浮腫予防を目的として、しばらく装着しておくことが望ましい。

EPA看護師候補者は正解でした。大腿骨頸部骨折は高齢者の骨折で起こりやすい骨折なので要点学習をするよう声をかけていました。しっかり学習していることがわかります。

 

高齢者の場合、術後の長期臥床により合併症を生じやすくなり、それがきっかけで寝たきりになる可能性が高いです。術後は早期離床合併症の出現予防が原則である。また、人工骨頭置換術後は脱臼の可能性があることをふまえてケアしていかなければならない。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~個別学習~ 状況設定問題(循環器)

 

 Aさん(54歳 男性)は、10年前に心筋梗塞を発症し、2年前に慢性心不全と診断され外来受診を続けてきた。1週間前からトイレ歩行時に息苦しさがあり、4日前から夜に咳と痰とがみられ眠れなくなっていた。本日、Aさんは定期受診のため来院し、心不全の増悪と診断され入院した。入院時、体温36.3℃、呼吸数24/分、脈拍数96/分、整で血圧124/72mmHgであった。心エコー検査で左室の駆出率28%であった。体重は1週間で4kg増加し下肢の浮腫がみられる。

 

【問1】このときのAさんのアセスメントで適切なのはどれか

1.ショック状態の可能性が高い

2.左心不全の症状はみられない

3.NYHA心機能分類のⅠ度に該当する

4.浮腫は右心不全の状態によると考えられる

 

正答

1.✖ ショックとは、生体に対する侵襲や侵襲に対する生体反応の結果、臓器への血流が維持できなくなり、生命の危機に至った急性の症候群である。収縮期血圧は90mmHg以下で、頻脈顔面蒼白冷汗などを伴う。

2. 「1時間前からトイレ歩行時に息苦しさ」「4日前から夜に咳と痰」は左心不全の症状である。左心不全では左心室に障害や負荷が加わり、低心拍出量や肺静脈圧の上昇を引き起こす。症状には、発作性夜間呼吸困難起坐呼吸咳嗽などがある。

3. 心不全の機能分類(NYHA分類)のⅠ度は、心疾患を有する症状がないものである。本事例は「1週間前からトイレ歩行時に息苦しさ、4日前から夜に咳と痰」という症状があるため、NYHA分類はⅡ度またはⅢ度である。

4. 下肢の浮腫は右心不全の症状のひとつである。右心不全では右心への負荷により静脈圧が上昇する。症状には浮腫体重増加乏尿腹部膨満感食欲不振うっ血肝消化管浮腫などがある。

EPA看護師候補者は正解しました。心不全の問題は一般問題や状況設定問題でも頻出問題になっています。心不全の病態を理解して要点学習した結果の正解です。去年までは心不全の重症度分類(NYHA分類)を理解していませんでしたが、質問して確認すると答えられました。

 

【問2】Aさんの咳嗽を軽減する方法で最も適切なのはどれか

1.起座位を保つ

2.腹式呼吸を促す

3.部屋の湿度を30%に保つ

4.超音波ネブライザーを使用する

 

正答

1. 呼吸困難で起座位では、横隔膜が下がることで胸郭運動が楽になり、また、静脈還流の減少で肺うっ血が軽減することから、咳嗽が軽減する。

2. 腹式呼吸により、効率よく酸素を取り入れることが期待されるが、咳嗽を軽減できるとはいえない。腹式呼吸は通常、慢性閉塞性肺疾患患者が習得すべきものであり慢性心不全の急性増悪時に腹式呼吸を行うことは困難である。

3. 湿度30%は乾燥した状態であり、乾燥は咳嗽を助長する。

4. 超音波ネブライザーの使用目的は、気道の加湿と薬剤の投与であり、心不全症状としての咳嗽の軽減にはつながらない。

EPA看護師候補者は正解しました。この問題は正答率の高い問題で、ここで間違ってはいけないです。

 

心不全の重症度分類(NYHA分類)

Ⅰ度:心疾患はあるが通常の身体活動では症状なし

Ⅱ度:普通の身体活動疲労、呼吸困難等が出現(通常の身体活動がある程度制限される)

Ⅲ度:普通以下の身体活動で、疲労、呼吸困難等が出現(通常の身体活動が高度に制限される)

Ⅳ度:安静時にも、呼吸困難を示す(安静時でさえ、心不全症状が出現する)

 

最後までお付き合い、ありがとうございます。