EPA看護師教育

経済連携協定で日本に来たEPA看護師候補者

 3年前突然病院側からEPA看護師候補者が4名入職するのでよろしくお願いしますと言われ、 ? ? ? なんのことなのかチンプンカンプンだった私です。いろいろネットで調べ何時間もかかって理解した私がいる。どれほど不安で、今後どのように計画を立てていこうか悩みに悩んだ3年前。同じ思いをしている方、たくさんいると思います。少しでも参考になればと思い少しずつ紹介していこうと思います。

 

12月に入職するまでの準備

 12月に入職して初めての国家試験は2月。これはお試し受験になります。私が準備したことは、必修対策でした。国家試験の必修だけでも50問中40点の目標をあげ、必修Ⅰ~Ⅳの資料を作成しルビをふって準備しました。どの程度文章が読めるのか。どの程度文章の理解ができるのか。専門用語をどの程度理解しているのかなど、情報もないのでどこからどこまで準備すればいいのかもわかりませんでした。ならば、候補者の立場に立って考えようと・・・。

 もし私が異国の地に行っても言葉がわからない。どこにも一人で移動できない。生活も不安。   そうなんです。日常生活から学習すべてが不安となります。なので、その不安を少しでも解決できるよう、ひとつひとつ取り組めばいいんだという考えにたどりしたのでした。

 

2015年12月入職

 EPAインドネシア看護師候補者2名、EPAフィリピン看護師候補者2名入職。みんな緊張していました。不安げな表情。でも、毎日接しているうちに私の思いが伝わり信頼関係が芽生えました。

 

日本語能力

 日本語の表現力は小学校低学年レベル。専門用語はほとんど理解していません。文章の漢字も熟語はほとんど読めない状態でした。私も英語は会話できないです・・(;^_^A  勤務中は日本語のみで母国語禁止です。日常会話はあまり困らなく、熟語を使わなければ大丈夫でした。

 

専門用語

 ほとんど通じません。最初から一緒に学習。毎日5~6の専門用語を学習。日常の勤務で使う頻度の高い専門用語から学習しました。

 ・食事介助(しょくじかいじょ):読み方を説明しても意味はわかりません 食べることを手伝うことというとOKと。

 ・患者のベッド移動:ベッドを動かさないで患者様を違う病室にうつすことというように説明しながらホワイトボードに記入していきました。

 日が暮れるような先の遠い作業です。毎日、毎日、新しい専門用語を学習。人体の名称もジェスチャーしながら上腕、前腕、大腿部、下腿部など取り組み、今、改めて考えると懐かしく思います。

 

まとめ

 人には不可能ということはほとんどありません。教える側も、教わる側も、一生懸命取り組めば道は開きます。努力した分だけ成長します。こつこつ頑張る姿勢、努力が大切です。未来の日本の看護師さん目指して頑張っていきましょう!