EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~
~小テスト~ (基礎問題)
問題1.一次脱水でみられるのはどれか
1.尿量の減少
2.血症浸透圧の低下
3.バソプレシンの分泌の抑制
4.血漿ナトリウムイオン濃度の低下
正答
1.〇 水欠乏を生じると、体液量を保持するために腎臓において水の再吸収が促進されることで、尿が濃縮され尿量は減少する。
2.✖ 水欠乏に伴いナトリウム濃度が高くなるので、血症浸透圧は上昇する。
3.✖ 水欠乏に伴う血症浸透圧の上昇と体液量の減少が受容体を介して感知され、下垂体後葉からバソプレシンの分泌が促進される。バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ、腎臓に作用し水の再吸収を促進して尿量を減らし、水分の保持に働く。
4.✖ 一次脱水では、ナトリウムではなく水が欠乏するので、血漿ナトリウム濃度は高くなる。
EPA看護師候補者は正解しました。
問題2.貧血で正しいのはどれか
1.再生不良性貧血では易感染性がみられる
2.溶血性貧血では直接ビリルビンが増加する
3.鉄欠乏性貧血では血清フェリチンが増加する
4.悪性貧血では通常赤血球以外の血球系は保たれる
正答
1.〇 再生不良性貧血では汎血球減少を起こす。好中球減少のため易感染性がみられる。
2.✖ 溶血性貧血では、間接ビリルビンが増加する。
3.✖ 鉄欠乏性貧血では貯蔵鉄の減少により、血清フェリチンが減少する。
4.✖ 悪性貧血は内因子低下によって起こるビタミンB12欠乏性貧血で、汎血球減少を起こす。
*汎血球減少:白血球や赤血球、血小板が減少すること
EPA看護師候補者は正解でした。逆に間違えたら 「えっ」と思うレベルです。
問題3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)について正しいのはどれか
1.残気量は減少する
2.%肺活量の低下が著明である
3.肺コンプライアンスは上昇する
4.可逆性の気流閉塞が特徴である
正答
1.✖ 慢性閉塞性肺疾患は閉塞性換気障害で、呼気が制限される。そのため肺胞内に残っている残気量は増加する。
2.✖ 慢性閉塞性肺疾患では%肺活量は80%以上保たれているが、1秒率が70%未満となる。
3.〇 肺コンプライアンスとは肺の柔らかさを表している。COPDでは肺の肺胞壁が破壊されているために、弾性力低下が生じる。そのため、肺の柔らかさであるコンプライアンスは上昇する。
4.✖ 慢性閉塞性肺疾患は不可逆性の気流閉塞が起こる
EPA看護師候補者は2名とも不正解でした。この疾患を把握していなかったです。頻出疾患ですので、要点学習するよう話しました。日本語の可逆性の意味も分からなかったと話しています。忘れたみたいですね・・。
皆さんはタバコを吸いますか? 私の主人はなかなか禁煙する意志がなく吸い続けています。注意してもやめる気がないみたいです。後で後悔するのに・・。この慢性閉塞性肺疾患は息をするときに空気の通り道の気管支や肺に障害が起きて、呼吸しずらくなる肺の生活習慣病です。喫煙が原因です。日本の患者は530万にん以上いるといわれています。風邪をひいていなくても咳や痰が出て、病状はゆっくり、ゆっくり進んでいきます。重症になると呼吸不全になったり、全身に障害が現れてきます。早めに禁煙にチャレンジしてほしです・・・。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
昨日ブックマークつけてくださった方、ありがとうございます。質問がありましたのでここで返答させていただきます。
喋ることや、書くことはいつかはできなくなります。延命処置は本人が拒否しておくと延命はしません。