EPA看護師候補者教育 ~看護師候補者とともに~

~個別学習~

問題1.介護保険の第1号被保険者について正しいのはどれか

1.予防給付対象者は要介護1である

2.保険料は所得段階別の定額である

3.医療保険者が保険料を徴収する

4.対象は60歳以上である

 

正答

1. 予防給付対象者は要支援1要支援2である。

2. 第1号被保険者の保険料は所得段階別の定額保険料で、市町村が決定し、原則として年金から源泉徴収する。

3. 医療保険者が保険料を徴収するのは、第2号被保険者である。第1号被保険者の保険料は市町村が徴収する。

4. 第1号被保険者は、65歳以上の者である。

EPA看護師候補者は選択肢1を選び不正解でした。要介護1を要支援1と思って読んでいました。海外の方は漢字を形で捉えるところがあり、思い込みでよく似ている感じを読み間違えてしまします。要介護を要支援と呼んでいました。要支援と要介護の違いは理解していました。

 

問題2.Aさん(50歳 男性)は45歳の妻と2人暮らしである。筋萎縮性側索硬化症(ALS)で自宅療養中である。球麻痺症状が進行し、呂律が回らなくなってきており、Aさんの意思が妻に伝わりにくくなっている。また、利き手の右手に力が入りにくく、食事の際に箸やスプーンを落とすことがしばしばみられるようになってきた。最近、Aさんはストレスが溜まり、妻へ暴言を吐くことが増えてきた。訪問看護師が行うAさん夫婦への対応で適切なのはどれか。

1.筆談でコミュニケーションをはかるよう勧める

2.しばらく入院するように勧める

3.諦めず、会話を続けることを促す

4.意思伝達装置の導入について説明する

 

正答

1. Aさんは右手に力が入らず、筆談によりさらにストレスを溜めてしまうと考えられる。

2. Aさんは現在、症状の進行とコミュニケーションがうまくいかないことでストレスが強い状況であるが、入院して加療する症状ではない。コミュニケーション方法を改善することでストレスの軽減がはかれると考えられている。

3.✖ 現在、すでにストレスを溜めており、会話が困難になっているAさんにさらに負荷をかけることで夫婦間の関係悪化につながる。

4. 会話でのコミュニケーションが可能なうちに意思伝達装置を導入することで、練習もでき、現在のコミュニケーションを補足することができる。

EPA看護師候補者は正解でした。患者の心理に対してどうするべきか、という問題は得意で患者の立場になって考えることができます。やさしい思いやりのある方です。

 

主な症状と看護のポイント

嚥下障害:嚥下障害の程度に応じた食事形態や食材の工夫、経鼻経管栄養法、胃瘻造設等の検討が必要

運動障害:運動の程度に応じた福祉用具の導入、住宅改修、リハビリの内容、訪問リハビリや通所リハビリの検討が必要

言語障害:筆談、文字盤の使用、意思伝達装置導入の検討が必要

排泄:排泄状態に応じた膀胱留置カテーテル、導尿処置、排便コントロールの検討が必要

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。また、ブックマークつけてくださる方、ありがとうございます。